「小4の漢字ドリル、去年より分厚くない?」――うちの子が新しい漢字ドリルを持ち帰ってきた日、思わずそうつぶやいたのを覚えています。
小学4年生で新しく習う漢字は202字。実はこの数、小学校6年間の中でもトップクラスの多さなんです。
しかも小4の漢字には、これまでとは違う「壁」が2つあります。1つは「愛媛」「岐阜」のような、47都道府県すべての漢字がこの学年でついに出そろうこと。もう1つは「健康」「原因」「信じる」など、目に見えない抽象的な意味を持つ熟語がぐっと増えることです。
国語全体の学習範囲や「10歳の壁」については、以前【小4国語】学習範囲と「10歳の壁」対策!要約や敬語に戸惑う我が子を支える家庭学習のコツでも詳しくお伝えしました。この記事では、その中でも特に多くのご家庭がつまずきやすい「漢字202字」にしぼって、読み書きの力をつける具体的な家庭学習法をご紹介していきます。
量の多さに親も子も気が遠くなりそうになりますが、コツをつかめば大丈夫。まずは、まとまった量の練習ができる無料プリントを味方につけながら、一緒に見ていきましょう。
小学4年生の漢字はここが難しい!つまずきポイント3つ

小4の漢字がなぜ難しく感じられるのか。うちの子と伴走してきた実感も交えながら、3つのポイントに整理してみます。
①202字は小2〜小6の中でも最多水準。しかも都道府県の漢字が加わる
まず知っておきたいのは、学年ごとに習う漢字の数(配当漢字数)です。表にすると、小4がいかに多いかが一目でわかります。
| 学年 | 新しく習う漢字の数 |
|---|---|
| 小学1年生 | 80字 |
| 小学2年生 | 160字 |
| 小学3年生 | 200字 |
| 小学4年生 | 202字 |
| 小学5年生 | 193字 |
| 小学6年生 | 191字 |
| 6年間の合計 | 1026字 |
こうして並べてみると、小3の200字に続いて小4も202字と、依然として高い水準が続いていることがわかります。
前の学年で覚えた漢字を土台にしながら、さらに新しい200字以上を積み上げていく。単純な文字数以上に、体感としての負荷が大きい学年ではないでしょうか。
②47都道府県の漢字がついに完成する学年
小4の漢字表には「岡」「阜」「媛」「潟」「梨」など、都道府県名にしか使わないような字がずらりと並びます。実はこの学年で、小学校で習う47都道府県すべての漢字が出そろうのです。
社会科の授業で日本地図を学ぶタイミングと重なるため、国語と社会が連動して難しく感じられるのも小4ならではです。
うちの子も「岐阜」の「阜」がどうしても覚えられず、何度も書き順を間違えていました。画数が多く、大人でもふと書けなくなる字が多いのが、この都道府県漢字の厄介なところです。
③「健康」「原因」「信じる」など抽象的・概念的な熟語が急増する
小3までの漢字は「明るい」「歯医者」のように、目に見えるもの・実際に体験できることを表す言葉が中心でした。
ところが小4になると「健康」「原因」「信じる」「共同」「積極的」のような、目に見えない概念を表す熟語がぐっと増えます。
漢字そのものは書けても、意味が実感としてつかめていないため、テストの読解問題で使いこなせない。そんなお子さんの姿を見て、もどかしく感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。
「読み」の力をつける家庭学習法
まずは「読み」から見ていきましょう。書きに比べると負担が軽いぶん、毎日の習慣に取り入れやすいのが「読み」の練習です。
教科書の音読で新出漢字を拾い読みする習慣
一番手軽で効果的なのは、国語の教科書を音読する習慣です。音読しながら、その日習った新出漢字が出てきたら「これ、今週習った字だね」と一声かけてあげてください。
文脈の中で読めるようになると、単語カードで丸暗記するよりもずっと定着が早い印象があります。うちでは夕食前の5分間を「音読タイム」と決めて、毎日欠かさず続けていました。
ニュース・新聞・地図帳など「大人に近い文章」で読ませる
小4になったら、教科書だけでなく、子ども向けニュースサイトや新聞の見出し、社会の地図帳など「大人が読む文章に近いもの」に触れさせるのもおすすめです。
こうした文章には「都道府県」「産業」「気候」といった、まさに小4で習う漢字がふんだんに登場します。生活の中で自然に目にする回数が増えることで、読みの力が着実に底上げされていきます。
「書き」の力をつける家庭学習法
「読める」から「書ける」への壁は、小4になっても変わらず高いものです。いきなり書き取りをさせるのではなく、段階を踏むことが近道になります。
読む→なぞり書き→見て書く→思い出して書く の4段階
書き取りが苦手なお子さんには、次の4段階を順番に踏ませてあげると無理がありません。
- 読む:まずは漢字と読み方を声に出して読む
- なぞり書き:お手本をなぞって、正しい形と書き順を体で覚える
- 見て書く:お手本を横に置いたまま、自分の力で書いてみる
- 思い出して書く:お手本を隠して、記憶だけを頼りに書いてみる
いきなり最後の「思い出して書く」から始めさせると、間違った書き方のまま覚えてしまうことがあります。うちの子も焦って③④から始めた時期があり、自己流のクセ字がなかなか抜けず苦労しました。急がば回れで、順番を守ることが結局は一番の近道だと感じています。
毎日5分の「ミニテスト」習慣化
202字を一気に覚えようとすると、どうしても挫折しやすくなります。おすすめは、1回5問程度の「ミニテスト」を毎日の習慣にしてしまうことです。
朝食後や宿題の前など、時間を決めてルーティン化すると続けやすくなります。まとまった量をこなせる漢字プリントを1枚コピーしておき、毎日少しずつ切り取って使うようなイメージです。
こうした練習に便利なのが、学年別の学習プリントを無料でダウンロードできる「ドリランプリント」です。小4の漢字202字に対応したプリントを使えば、教科書の進度に合わせて無理なく反復練習を積み重ねられます。
都道府県の漢字を攻略する家庭学習法(小4特有)

小4ならではの難関、都道府県の漢字。ここでは我が家で実際に効果を感じた2つの方法をご紹介します。
社会の地図帳・パズルとセットで覚える
都道府県の漢字は、漢字ドリルだけで覚えようとすると味気なく、なかなか記憶に残りません。そこでおすすめなのが、社会科の地図帳や日本地図パズルと組み合わせて覚える方法です。
地図の上で「ここが愛媛県、ここが岐阜県」と場所を確認しながら漢字を書いてみると、位置と文字がセットで頭に入っていきます。うちでは壁に大きな日本地図のポスターを貼り、覚えた県から漢字のシールを貼っていくようにしていました。ゲーム感覚で取り組めるので、子どもも嫌がらずに続けられましたよ。
部首や形の意味と関連づけて覚える(例:「媛」は女へん)
都道府県の漢字には、成り立ちや部首に注目すると覚えやすいものが多くあります。
- 愛媛県の「媛」は女へん。「美しい女性」を意味する字だと伝えると印象に残りやすい
- 大阪府の「阪」は阝(こざとへん)。「土地・丘」に関係する字だと覚えやすい。岐阜県の「阜」は単独でも同じく土地や丘を表す漢字だが、こちらは画数が多いので、繰り返し書いて形ごと覚えるのがおすすめ
- 新潟県の「潟」はさんずい。海や水辺に関係する土地であることと結びつけやすい
一文字ずつバラバラに覚えるのではなく、「同じ部首の仲間」としてグループで覚えると、記憶の負担がぐっと減ります。書き取り練習の際は、こうした部首ごとの覚え方をぜひ声かけに取り入れてみてください。
抽象的な熟語・意味の壁を越える「意味で覚える」学習法(小4特有)

漢字は書けるのに、熟語の意味がわかっていない。小4以降によく見られるこの状態を乗り越えるための工夫を2つご紹介します。
日常会話・ニュースの言葉と結びつける
「健康」「原因」「信じる」といった抽象的な熟語は、教科書の中だけで覚えようとすると、どうしても実感が伴いません。
おすすめは、日常会話やニュースの中でその言葉を使う場面を意識的につくることです。「今日は健康診断だったね、健康ってどういう意味だと思う?」というように、生活と結びつけて質問してみてください。
うちの子に「原因」という言葉を教えたときも、漢字ドリルの例文だけではピンときていませんでした。ところが「テストの点が下がった原因は何だと思う?」と自分ごととして聞いてみたら、急に「あ、わかった!」という顔をしたのが印象的でした。抽象的な言葉ほど、自分の経験に引きつけて考えさせることが理解の近道だと実感した出来事です。
熟語カード・語彙ノートを作る
覚えにくい熟語だけを集めた「語彙ノート」を作るのも効果的です。ノートの左側に熟語、右側に子ども自身の言葉で意味を書かせてみましょう。
辞書的な正しい意味である必要はありません。「原因=なんでそうなったかってこと」のように、自分の言葉で書けているかどうかが、本当に理解できているかのバロメーターになります。
たまったカードやノートは、テスト前の見直しにもそのまま使えるので一石二鳥です。
漢字プリントの選び方・使い方
202字という量をこなすには、市販のドリルに加えて、無料で使える漢字プリントを併用するのが効率的です。プリントを選ぶときは、以下のポイントを意識してみてください。
- 学年別に配当漢字がきちんと整理されているか(小4なら202字の範囲内かどうか)
- 「読み」「書き」それぞれの練習が分かれて用意されているか
- 都道府県の漢字など、つまずきやすい単元だけを重点的に練習できるか
- 1回分の分量が5〜10分程度で、毎日続けやすいボリュームか
ドリランプリントでは、小学4年生の学習内容に合わせたプリントを学年・単元ごとに無料でダウンロードできます。都道府県の漢字だけを集中的に練習したい週、抽象的な熟語の意味を確認したい週など、その時々の課題に合わせて使い分けられるのが便利なポイントです。
漢字の量やつまずきやすいポイントは学年ごとに変わっていきます。他の学年の漢字学習法もあわせて知っておきたい方は、【小2国語】かんじの読み書き完全ガイド!160字を「読める」から「書ける」にする家庭学習法もあわせてご覧ください。
「今日は都道府県だけ」「明日は熟語だけ」というように的をしぼって取り組むと、量の多さに圧倒されにくく、子ども自身も達成感を積み重ねやすくなります。
親子で解決!よくある質問(Q&A)

Q1. 202字という量が多すぎて、子どもがやる気をなくしています。どう声をかければいいですか?
202字を一度に見せず、単元ごと・週ごとに区切って提示してあげましょう。「今週はこの10字だけ」と範囲を絞ると、子どもも見通しが立てやすくなります。できた分を目に見える形(シールやチェック表)で残すのもおすすめです。
Q2. 都道府県の漢字がなかなか覚えられません。何かコツはありますか?
地図帳やパズルと組み合わせて、場所と漢字をセットで覚えるのが効果的です。あわせて「阝(こざとへん)は土地に関係する」のように部首でグループ分けすると、一字一字バラバラに覚えるよりも記憶の負担が減ります。
Q3. 「健康」「原因」のような抽象的な熟語の意味を、どう教えればいいですか?
辞書的な説明よりも、子ども自身の生活経験に結びつけて質問するほうが理解が早まります。「健康診断の健康ってどういう意味?」のように、身近な出来事とセットで問いかけてみてください。
Q4. テストでは読めるのに、いざ書くと間違えてしまいます。原因は何でしょうか?
「読み」と「書き」は別の力です。選択肢から選ぶ読みのテストは得意でも、何もないところから正しい形を再現する書きは、なぞり書き→見て書く→思い出して書くという段階を踏んでいないと定着しにくいものです。書きが苦手な場合は、この4段階の練習に一度戻ってみましょう。
Q5. テスト直前は、何を優先して復習させればいいですか?
まずは語彙ノートやミニテストで間違えた字を優先的に見直しましょう。都道府県の漢字はまとめて出題されやすいので、テスト範囲に含まれる県名だけをピックアップして最終確認するのも効率的です。
まとめ

小学4年生で習う漢字202字は、量の多さに加えて、47都道府県の漢字が完成し、抽象的な熟語が急増するという、この学年ならではの難しさが重なっています。
でも、読む→なぞり書き→見て書く→思い出して書くという段階を踏み、都道府県は地図や部首と結びつけ、熟語は生活経験と結びつけて「意味で覚える」ことを意識すれば、着実に力はついていきます。
うちの子も、最初は分厚いドリルを前に固まっていましたが、範囲を区切って毎日少しずつ取り組むうちに、いつの間にか都道府県の漢字をすらすら書けるようになっていました。焦らず、一歩ずつで大丈夫です。
日々の練習には、無料でダウンロードできる「ドリランプリント」の漢字プリントもぜひ活用してみてください。学年・単元別に用意されているので、都道府県だけ、熟語だけといった苦手分野をピンポイントで練習できます。
国語全体の学習範囲や「10歳の壁」への向き合い方については、【小4国語】学習範囲と「10歳の壁」対策!要約や敬語に戸惑う我が子を支える家庭学習のコツもあわせてご覧ください。ぜひ今日から、お子さんと一緒に一歩ずつ漢字学習を進めてみてくださいね。